エジプト調査の思い出 ― 2024/08/23

若い頃、ほぼ30代はエジプト調査に費やしていた。年に1〜2回、多い年は3回、エジプトのルクソールやカイロに行き、幾つもの調査に参加してきた。大学の学術調査隊なので、教授たちの講義のない休暇の時期に実施された。ルクソールでは王家の谷のアメンへテプ3世墓やクルナ村の貴族墓調査で主に壁画の記録を担当し、カイロではピラミッドの電磁波レーダー探査や太陽の船予備調査に参加した。はじめは一隊員としての参加だったが、大学の嘱託になってからは学生を指導しながら主体的に活動し、太陽の船予備調査では主任だった。
吉村作治先生の元、何かとテレビで取り上げられ、華々しい印象かもしれないが、実際の現地調査は地味なもので、異国で暮らすこと、特にイスラム圏で仕事をする事の難しさに直面し、貴重な経験となった。もう随分昔のことになったし、現地での暮らしや調査の裏話など、思いつくままに備忘録として残しておこうと思っている。
吉村作治先生の元、何かとテレビで取り上げられ、華々しい印象かもしれないが、実際の現地調査は地味なもので、異国で暮らすこと、特にイスラム圏で仕事をする事の難しさに直面し、貴重な経験となった。もう随分昔のことになったし、現地での暮らしや調査の裏話など、思いつくままに備忘録として残しておこうと思っている。