自然との共生はイタチごっこでいい2025/07/11

暑い時期が来ると、起床後早々に散歩に出かける。
日中は老人には危険なので、なるべく涼しい時間帯に歩くようにしている。それは自分の体力や体調を考慮しての事だけど、気候に合わせて自分時間やコンテンツを決める事でもある。
春には山野草の花を愛でるといった目を楽しませる事や、野鳥の鳴き声を楽しみながら歩く。僕にとって散歩は健康管理のためのただの運動ではなく、五感を駆使した楽しみ方だと思っている。自然を愛でてそも中で暮らしているという事を実感する時でもある。
天候が良ければ庭に出て雑草を抜くのも日課にしてるが、毎日ポツポツとあまり根を詰めずに、気になるところの草を引くのがいい。特に植栽の隙間から容赦なく生えてくるスギナを引くのが、面倒だが楽しい。他の草花に隠れてなかなか的確に茎を見つけるのが難しいが、ゲームでもやってるつもりでバトルすれば、それはそれで面白い。手先や脳の活性化にも繋がろうというものだ。
だから僕は除草剤などは使わない事にしている。
あまり自然を痛めつけないよう、その一部として振る舞う事が大事だと思うからで、雑草を駆逐しようなどと言う身勝手な考えは持たないでいる。引いても引いても出てくるスギナとイタチごっこでも良いではないか。そんな控えめな暮らしとイタチごっこが、自然と共生する為の良きスタイルだと思っている。

水曜日はブログ更新2025/07/16

我が家は毎日新聞を購読している。学生時代から応援している新聞社なので成り行きで今でも購読してるが、ネット時代の昨今はその必要性に疑問もある。でもニュースだけではない楽しみ方というか、時事性の強い論評などは重要だなあと思う事がある。また日曜版のコラムなどは良い刺激になるコンテンツで、松尾貴史氏の「ちょっと違和感」は欠かさず読んでいる。松尾氏といえば多芸多才な方で、確か大阪と東京でカレー屋さんを経営しており、毎週水曜日には新幹線で大阪に行かれるとの事で、その移動時間中が新聞コラムの執筆時間だと書かれていたと記憶している。多忙な方なので集中できる時間がそこだけなのかも知れず、ちょっとお気の毒でもあるが、せいぜい2時間ちょっとの時間に原稿を仕上げて、おそらくは大阪到着後に推敲し新聞社に送信しているのだろう。
とにかく毎週連載というきつい縛りをこなすには、一定の生活リズムというか、自己制御のための決まりが必要なのだと思う。
そんな訳で、ちょうど今日が水曜日だし、松尾さんにあやかって僕もブログを執筆している。今まで書いたり書かなかったりで、不定期更新だったけど、これからは水曜更新で行くかな。書くことを続けること、これは脳のリハビリという事だし、自分への課題にするかな。

久々の仕事2025/07/23

年度が変わってから現在に至るまで仕事がない。僕の本業は考古学的石器実測図を作ることで、文化財調査支援業務とでもいう事ができる。そんな訳で顧客は行政の教育委員会とか調査組織なので年度はじめは全く仕事が無くて、新年度予算が執行される6月議会以降からポツポツと出てくるといった具合である。
会社を閉めてからは、以前の半分程の年金の足しになる位の仕事量で十分なのだが、4ヶ月も仕事から離れていると仕事の手順を忘れてしまう。それがようやく取引先から見積もり依頼が来て、来月からはまた石器実測の日々が続くのだが、今回は期待した程の量では無く一月仕事程度になるが、学史にも出てくるような重要な遺物群なのでじっくりと取り組みたいと思っているが、いつもうまく行った試しがない。昨年は、そんな重要な仕事の時期に重なって問題の多い仕事が被ってしまった。素人が発注し、専門家の図面をいじるという愚かな自治体もあるのだ。こんな仕事はもうごめん被りたい。
とにかく最近は、有り難いことに過去の実績が評価されてか、難易度の高い仕事が来る事が多い。あと数年で本当に辞めようと思う様な高齢者になってしまったが、乗りかかった船なのでこの報告書が終わるまでは頑張るつもりだ。仕事がない時は、絵を描いたり、ロクロで遊んだりして趣味人として、ボケ防止と健康のため結構忙しくしている。

文化財フォーラム2025/07/30

長年考古学の世界に居たものだから、町の文化財保護審議会の委員をやって来たのだが、現会長が辞任されたため今年度から私が会長という事になってしまった。歴史や文化に関わる事って、20年以上住んでるとはいえ、地域の昔を知らない移住者には荷の重い事だと思うのだが、体調不良と言われては無理強いする訳にもいかず引き受けた。
現在我が町では文化財保存活用地域計画を策定すべく動いてる他、中世から近世の貴重な城郭址であり、街のシンボルでもある城山の国指定史跡登録に向けても動いている。そんな訳で近年になく文化財関連の行事が続き、城山の発掘調査の他、文化財保護機運熟成のため文化材フォーラムも計画され、文化財保護審議会のメンバーが交代でレクチャーをしている。9月にはその4回目として私の番が来るのだが、久々の講師なのでテーマや資料集めにやや手間取っている。昨日も町の歴史民族資料館に行って打ち合わせや資料調査をしてきた。人前で話をする事自体が久々のことなので、何やらモヤモヤした不安も過っている。もちろん自信がない訳ではないが、脳梗塞の後遺症で声が出にくくしゃがれ、滑舌が悪いと自覚しているので、以前に比べれば気が重いのだ。
それと10月の美術協会展に向けて作品も作らなければというプレッシャーも感じ始めている頃でもあるが、まあ難しく考えず、猛暑中ではあるが、まずは健康第一で乗り切っていくとするか。

陶芸のこと2025/07/31

春先に、友人の陶芸家の仲介で本格的な電動ロクロを貰った。しばらく放置していたが、先月あたりからYouTubeのビデオを参考にしながら、道具類を整備し、ロクロ周辺を陶芸家の作業場のように整備をしたので、最近何度か回してみたが、当たり前のことだがなかなか上手くいかない。
大学院時代に陶芸実習を受講した事もあり、基本的なことは学んだのだが、半世紀も前の事なので一から学び直しである。粘土は随分前に益子の陶芸組合で買った赤っぽいものがあったが、硬くなっていたので水簸して戻し、当分は練り直して使っている。ヘラや削りなどの道具類も、亡き陶芸家日下部正和さんの影響で随分前に揃えた物があったのでそれを使っている。
まずは粘土の扱い、荒練りから菊練りへの訓練のし直しである。もともと講義でざっと覚えただけなので身に付いてはいなかった。せっかくなのでこれからは健康のための運動と思って身につくよう修練しようと思っていろ。
試しに挽いたもの数点を友人に渡してきたので、素焼きが出来るのを楽しみにしている。
まだまだ本業もあるのだが、秋の美術協会展出品のため絵の学び直し修行、そして本格的にロクロを使った陶芸も楽しめるとは、実に贅沢な事である。
無理はせず、楽しむ事を心がけよう。