母とセンブリ ― 2024/10/01

今朝もいつもの林を散歩してきたが、そう言えば今年はセンブリを見ていないと気づいた。いつもなら夏の終わり頃に、キノコなどと一緒に尾根筋の乾いたところに群生が見られるのだが、どうした事か今年は全く見られなかった。センブリといえば漢方薬では胃薬として有名で、子供の頃母と一緒に山歩きをした際に教えてもらった記憶がある。
母は、故郷大垣では名の知れた「草のおばさん」で、夏休みになると地元文化センターで子供の押し花や草調べの相談会をしてたことがあり、押し花の標本もかなりの数があり、大垣周辺のほぼ全種類の草を収集していた。資料はその後一括して岐阜県立博物館に寄贈したが、晩年まで草の観察に出かける事もやめず、自室には植物図鑑や記録ノートなどがあった。
センブリを見つけると、母と歩いた垂井の円興寺周辺の山を思い出す。仕事の合間に天気が良いとよく近所の山に出掛け、母の植物観察に付き合ったものだった。山野草を見る楽しみはそんな経験から来たものだろう。草を見ながら散歩を楽しむことは、母との思い出を蘇らせるものでもある。
そういう散歩が好きである。これからも続けていこう。
母は、故郷大垣では名の知れた「草のおばさん」で、夏休みになると地元文化センターで子供の押し花や草調べの相談会をしてたことがあり、押し花の標本もかなりの数があり、大垣周辺のほぼ全種類の草を収集していた。資料はその後一括して岐阜県立博物館に寄贈したが、晩年まで草の観察に出かける事もやめず、自室には植物図鑑や記録ノートなどがあった。
センブリを見つけると、母と歩いた垂井の円興寺周辺の山を思い出す。仕事の合間に天気が良いとよく近所の山に出掛け、母の植物観察に付き合ったものだった。山野草を見る楽しみはそんな経験から来たものだろう。草を見ながら散歩を楽しむことは、母との思い出を蘇らせるものでもある。
そういう散歩が好きである。これからも続けていこう。