高齢者の仲間入り2019/07/09

7月8日で満65歳になった。
なってしまったのだが、実は往生際の悪い事にその実感はない。車も若者好みのするような外装がスポーツタイプのコンパクトカーに買い替えたばかりだし、相変わらずブルージーンズとトレーナーもしくはTシャツで過ごし、立川談志のごとく(とは言っても師匠のマネをしているわけじゃないが)バンダナを頭に巻くことを常態としている。そんな風体だからか、近所の人からも(多分お世辞ではなく)還暦前だと思われていたし、仕事先でも同様だった。
とはいえ高齢者であることは間違いないし、気持ちとは裏腹に前立腺の調子がイマイチ悪く、夜中に二度三度起きることもある。物忘れも確かにひどくなってきて、短期記憶に異常があるんじゃないかとたまに思うくらい日常の忘却に驚いている。
例えば、部屋の模様替えや掃除の際に一時的に移動した物品がどうしても見つからない。妻との会話の中で触れた古い写真がどうしても見つからない。朝言われたことが記憶に定着していないで、同一の質問をしてしまう。などなど。
妻からは「年齢相応に、齢とうまく付き合っていくしか無いのよ。」と慰められるが、どうにも納得できずにいる。
考古遺物の観察や図面描きといった仕事は続けているので、まだまだ弱音を吐くなと自らに言い聞かせる日々である。